九、『白山ぶし』 第七章 余録

九、『白山ぶし』

………野口雨情氏作詞………

情熱詩人野口雨情氏は、白山三業の為め左記の作詞を寄せたが、作曲は藤井清水氏のものしたものである。

◇二人たのしく(サツコラサノサ)

世間をはれて(ドチが無理)

わたしや愛の巣 つくりたい

『意気ぢや白山 忘れちやいやヨ』 (サツコラサ)

××××

◇末を思へば(サツコラサノサ)

出ますよ愚痴も(ドチが無理)

わたしや小鳥よ気が弱い

『意気ぢや白山忘れちやいやヨ』 (サツコラサ)

××××

◇うれしがらせて(サツコラサノサ)

気儘をさせて (ドチが無理)

わたしやかうなりや 捨小舟

『意気ぢや白山 忘れちやいやヨ』 (サツコラサ)

××××

◇咲いたからには(サツコラサノサ)

八重山吹よ(ドチが無理)

わたしやひとりぢや 身が持てぬ

『意気ぢや白山 忘れちやいやヨ』 (サツコラサ)

××××

◇よせばよいのに(サツコラサノサ)

ちよつかい出して(ドチが無理)

わたしや浮名の種をまく

『意気じや白山 忘れちやいやヨ』 (サツコラサ)

××××

◇迷はせられて(サツコラサノサ)

迷ふたからは(ドチが無理)

わたしや今更 切れらりよか

『意気ぢや白山忘れちやいやヨ』 (サツコラサ)

××××

◇偶に逢ふのに(サツコラサノサ)

この大雨ぢや(ドチが無理)

わたしやこのまま 帰さりよか

『意気ぢや白山 忘れちやいやよ』 (サツコラサ)

××××

◇わけも聞かずに(サツコラサノサ)

悋気はおよし(ドチが無理)

わたしやだまって をられよか

『意気ぢや白山 忘れちやいやヨ』 (サツコラサ)